建築業務システムを導入することで、人手不足を改善したり、予算管理をしたり、事業計画を立てたりすることが可能です。データを一元管理できるため、内部統制を強化できるのも嬉しいところ。以下では建築業界での業務システムの導入事例について詳しく紹介します。
一連の業務の管理をシステムに任せる動きは建築業界でも広がりを見せています。建築業においても、少子高齢化などの影響による人手不足の影響が慢性化しており、政府も働き方改革を促進したり、持続可能な事業環境の確保を志したりしています。
それに伴い、現場では社内をDX化し、各業務をシステムで一括管理することを目指しています。日常生活によりITが浸透することで、生活をより良くできるよう努力しているのです。なお、建設業において、システム化できる業務としては、施工や会計、生産、材料や職人の発注、人事、建築物の管理などが挙げまれます。
建設業界での導入事例を掲載している開発会社について紹介します。
基幹業務システムのコストを削減し、老朽化に伴う運用にかかる負担を減らすことが求められていました。独自の業務システムが多いため、パッケージの標準機能ではまかなえないことも状態になっており、この課題を解消する必要がありました。そこで、業務システムをローコード開発基盤で構築し、ランニングコストを約3分の2にまで縮小。クラウドベースのシステムに変更することで、運用保守義務を軽減することにも成功しています。また、以前のパッケージでは対応仕切れなかった独自システムも自在に構築できるようになりました。
| 会社名 | SCSK株式会社 |
|---|---|
| 事業内容 | ITハード・ソフト販売、ITマネジメント、ITインフラ構築、コンサルティング、システム開発など |
| 資本金 | 21,285百万円 |
| 本社所在地 | 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント |
| 電話番号 | 03-5166-2500 |
| URL | https://www.scsk.jp/index.html#/ |
基幹システムが老朽化していたため、基幹システムを入れ替える必要がありました。しかし、入れ替えにあたり、電子商取引の拡大と、電子商取引の標準規約を要件に含む業務システムを導入することが課題となっていました。
そこで、業界標準規約を満たした業務システムを導入し、見積もりと注文を任せ、業務の負担を軽減することに成功。システムを入れ替える際に、さまざまな要件を備えた基幹システムがある中で、「電子商取引の拡大」という利用目的がはっきりしていたため、会社に合ったシステムを導入することができました。
| 会社名 | 日本電気株式会社 |
|---|---|
| 事業内容 | 配電・制御システムの製造および販売 、 セキュリティ機器の製造および販売、エレクトロニクス応用機器の製造および販売 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 本社所在地 | 東京都大田区矢口3丁目2番1号 |
| 電話番号 | 03-3758-1121 |
| URL | https://n-denki.co.jp/ |
建築業務システムとは、建築業をクラウド化・デジタル化することで、業務の効率化を図るサービスです。紙で行われていた情報管理をデータ管理化すれば、情報の共有がしやすくなり、紛失する可能性も軽減できます。
建築業務システムの機能は多岐にわたり、案件管理や工程管理、見積もり作成、実行予算作成、原価管理、アフター管理などさまざまです。導入の効果も、データの一元管理や業務効率の向上だけでなく、人的ミスの防止やリアルタイムでの情報共有などがあります。導入する際は、導入する目的を明確にして、利用人数や操作性、既存システムとの相性などを踏まえて選ぶことが大切です。
建設業界で業務システムを導入することのメリットとデメリットについて説明します。
建設業界で業務システムを導入するメリットは主に3つあります。業務効率が上がることと、データを一元管理できること、内部統制を強化できることです。
まず、業務効率の向上は業務システムを導入する上で大きな利点であり、肉体労働のイメージがある建築業においても欠かせない存在です。肉体労働を伴う建築業も、管理しなくてはならない項目が多い点では他の一般企業と同じです。そのため、一つ一つの項目をバラバラに管理していると、情報の共有を素早く行うことができません。その点、業務システムを採用すれば、誰でも必要なときに必要な情報を引き出せるため便利です。
また、業務ごとにデータを一元管理できるのもメリットの一つ。リアルタイムで情報を一元管理できるため、組織が拡大し、人員が増えても管理しやすいです。情報を扱う人員が増えると、情報を管理するのが難しくなりますが、業務システムを導入して一カ所にデータを管理しておけば、社内の誰でも必要な情報にアクセスできます。
そして、内部統制を強化できるのもメリットです。部署や部門別に社内の情報を管理していると、情報が抜けたり、不正に扱われたりする危険性が高まりますが、業務システムを活用すれば情報の窓口を絞ることが可能です。社内の情報も監視しやすくなるので、情報を適切に扱えるようになるでしょう。
業務システムの導入には、メリットだけではなくでデメリットもあります。例えば、システムの操作を覚えなくてはなりません。業務システムに備わっている機能はあらかじめ決まっているケースが多く、自由に機能をカスタマイズできないことがほとんどでしょう。そのため、業務システムの機能に合わせて、新たに操作を覚える必要があります。
また、業務システムに備わっている機能の中には、不要な機能が入っている場合もあります。業務システムは特定の企業に向けて作られている訳ではないので、どの企業でも必要な機能を優先的に搭載している可能性が高いです。そのため、100%自社にフィットした業務システムを見つけるのは難しいでしょう。
技術力をウリにしている会社は多くありますが、依頼するからには細かな業務フローに対する理解はもちろん、ExcelやAccessといった身近なソフトウェアの知識や、実務オペレーションの提案力などもチェックしましょう。
まずは課題や要望を丁寧にヒアリングしてもらうところからがスタートです。

会計・販売・人事などのバックオフィスに役立つ様々な機能のパッケージが豊富。
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